ゆうブログ

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「一瞬の風になれ」 最高に熱い青春小説

前置きですが、中学校時代、陸上部に入っていました。

 

専門種目は1500M、3000Mの長距離走

学校のトラックを馬車馬のごとく無限に走っていました。

 

グランドを20週は当たり前

ビルドアップといて、終盤になるほど

走る速度を上昇させていきます。

 

これがもう地獄の苦しみでしたね。。

ドM時代です、、

 

 

 

そうです!今回お勧めする本は、陸上部を話題とした本なんです。

 

先に言っておきますが、最高に面白いです。

僕の20数年の人生でTOP3に入る小説です。

 

 

『一瞬の風になれ』佐藤多佳子 全3巻

 

 

陸上競技に高校生活をかけた高校生が陸上部に入り、

チームメイト、ライバルと一緒に青春をかけて成長していく物語。

とにかく熱い。

 

『神谷 新二』は、幼いころ頃から中学校までサッカーをやっていたが

それほど上達せず、高校でサッカーを続けるか悩んでいた。

 

そんな時、親友で幼なじみの『一之瀬 連』から陸上部に誘われる。

←「いちのせ、れん」って名前かっこよすぎだろ。中学時代に神童と呼ばれ、中学2年生で全国大会で7位になる程の実力。普段はのんびりでマイペースなこいつが試合になると超はやい。ギャップがかっこいい。一押しキャラ。

 

この『神谷』が陸上部に入る過程が興味深い。

 

高校の体育の授業で、『一之瀬』と『神谷』が一緒に50m走のタイムを計ることになる

 

一之瀬『思いきり走れよ。お前速いんだよな。』

 

神谷『速いよ。わりと。勝負しよう。』

 

神谷はサッカーを6年以上にやっていたので、脚力には自身があったようですが

やはり天才の『一之瀬』にはかなわず、背中を追うことしかできました。

しかし真剣勝負の中で『神谷』は予想以上の速さを見せ、走る楽しさを学びます。

 

神谷『お前陸上部入れ。嘘だろ。走んなきゃ?』

 

一之瀬『新司も走る?』

 

こうして二人は陸上部に入ることになる。

 

この本は本当に大好きで何回も読み直しました。

 

出てくるキャラクターが個性的で各々が魅力を持っています。

 

優勝候補筆頭、鷲谷高校の怪物『仙波 一也』

←一之瀬と神谷のライバル。短距離走の怪物、ハードボイルド。

 

おっとり、マイペースで神谷が恋してる人。努力家『若菜』

←神谷と徐々に進展していく姿がほほえましい。

 

天然、部員と友達みたいにフレンドリー。監督の『みっちゃん』

←天然パーマーが目印。熱い面も持っている。

 

神谷の兄で、サッカーにすべてをかける兄『けいちゃん』

←とにかくかっこいい。こんなお兄ちゃんが欲しかった。

 

各々のキャラクターがストーリーを持っていて、全員応援したくなります。

 

ライバルとともに戦う真剣勝負、兄と弟の兄弟関係、ヒロインとの恋愛

何かに一生懸命になる喜びと苦悩、仲間との友情。

 

高校生活の青春をこれでもか、というほど詰め込んだ物語になっています。

 

ちなみにこの本は2007年の本屋大賞にも選ばれていました。

 

 

この年に一位を記録しただけではなく

歴代でも3位の得点をたたき出しています。

本屋大賞=全国の本屋店員による読んでほしい本のランキング

 

 

 

 

 

 

だらだらと色々なことを言いましたが、言いたいことは一つだけです。

 

青春小説でこの本を超える小説は存在しません。 

 

 

 

 

 

最後に主人公のセリフを残していこうと思います。

『この6レーンは俺のものんだ。』

『このホームストレートは俺のもんだ。』

『全員が全力で走る決勝だけが真のレースだとみっちゃんは言った。』

『ファイナリストとはかっこいいだけの言葉じゃない』

『それは真の戦いをする選手だけが得られる称号なのだ。』

*漫画5巻抜粋